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コラムコラム

ある活インタビュー 2019年3月29日

定住旅行家ERIKOさんに聞く、「歩く旅、暮らすように過ごす旅」

東京コレクションでデビューして以来、モデルとして活躍。近年は「定住旅行家」として世界中を飛び回るERIKOさん。今回は「定住旅行」だから感じられる旅の醍醐味や、歩くことで見える世界のワクワクについて、「ペダラトラベルシリーズ」を体感いただいた感想とともに伺いました。

定住旅行家とは、世界の「暮らし」を掘り下げる旅人

──定住旅行と普通の旅行との違いとはなんですか?

私がライフワークとしている「定住旅行」は、現地の日常を見に行くことを主体にしている旅のことです。ですから、観光やグルメといった「非現実」を体験しに行く、一般的な旅行とは真逆のものになります。
ホテルなどの宿泊施設も一切使わず、現地の家庭にホームステイ。
ホストファミリーの斡旋会社なども経由せず、知人のつてを頼ったり、時には大使館の職員さんに相談するなどして(笑)、いい意味で「ホストファミリー慣れ」していないご家族にお世話になっています。
旅行中も基本的に観光はせず、その家のお父さんの職場を見学しに行ったり、お母さんの家事を手伝ったり、お子さんがいれば学校に一緒に行ってみたり…。
そうやって、ひとつの家庭で短くても10日間〜2週間、1ヵ国あたり1〜3ヵ月は滞在することで、その国の「暮らし」を徹底的に掘り下げることをテーマにしています。

──「定住旅行家」と名乗ることで、何か変わりましたか?

人様に自分の体験をお伝えする機会が増えたので、「どうすればより伝わるか」ということを心がけるようになりました。たとえば、私は旅行に関する原稿は行く前に下書きをしてしまうんです。漫然と旅に出てもだらだらしてしまいそうだから(笑)。
順番としては、行き先を決めたら関連記事や本を読み込み、言語の読み書きも最低限習得した上で「あれをしよう、これを見よう」と目星をつけて、それを下書き原稿にします。ですから、行動計画表という側面もあるかもしれませんね。
そして帰国後、その下書き原稿に「実体験」を上書きすることで、皆さんにとって興味のあるキーワードがありつつも、私にしか書けない記事を作成するようにしています。

──日本にいる時は、何をしていますか?

なるべくいろんな方と会うようにしています。「定住旅行家」はニッチな仕事。おまけに一年のうち半分は海外に出ているので、うっかりすると世間一般の「普通」がわからなくなってしまうんです。その温度差を埋めるために、仕事関係から学生時代の友人まで、いろんな方に会うことで、さまざまな暮らしを「リサーチ」しています(笑)。
それ以外の時間は、何かしら「書き物」をしていますね。ただし、毎日30分間のジョギング、もしくはウォーキングと、筋トレは欠かさないようにしています!

世界の国々を歩くことで見える「ワクワク」とは

旅先では1日中歩くこともあるという

──旅先で「歩く」ということを重要視していますか?

はい。車があっても、あえて歩いて出かけることもあります。歩く速度だからこそ、見えること、出合えることは多いと思います。今年最初の定住旅行はパラオでしたが、パラオはタクシーや路線バスなどの公共交通機関がほとんどない上に、街自体も小さいのでよく歩いていました。

──「歩く」ことで、具体的にどんな「ワクワク」がありましたか?

パラオに関して言えば、花ですね。ジャングルみたいなところで、珍しい花がすごく咲いているので、見ているだけでワクワクしました。でも、現地の人に「これはなんという花ですか?」と聞いても、「知らないよ」と言われたり(笑)。そんなおおらかさも楽しかったです。それから、パラオでは暑いせいか、軒先で涼んでいる人がすごく多いのですが、とにかくよく話しかけられました。かつて日本の統治下にあり、いまも親日国ということもあるのでしょうが、そんな現地の方々と、日常のなかで触れ合えたのもいい思い出です。

1年半に及ぶ中南米一周が私を「定住旅行家」にした

世界各国、94家庭でホームステイをしたという

──最も印象深かった定住旅行先と、その旅が与えた影響とは?

2012年から1年半ぐらいかけて、中南米25カ国を一気に旅したことです。この旅が「定住旅行家」となったきっかけですので、私の人生においては大きな出来事でした。

そもそものきっかけは、25歳でアルゼンチンへ語学留学したことです。
現地では「貧しくとも助け合う」という精神が息づいていて、魂を揺さぶられるような経験を何度もしました。
けれど、日本人にとってアルゼンチンは「危ない国」といったイメージですよね。そこで、アルゼンチンに限らず中南米を自分ですべて巡ることで、お互いの架け橋になれたら…と思ったことが始まりでした。

準備だけでも1年がかりでしたが、やっぱり行ってよかった。コロンビアでは「お金は自分のためでなく、自分を幸せにしてくれる周囲の人のために使う」という価値観に心が震え、ブラジルでは人間関係の豊かさに感動。キューバの人たちは、「生活が大変だからこそ、笑顔で過ごす」ことを私に教えてくれました。

そして、パナマにあるサンブラス諸島の「クナ族」の集落では、私が島に上陸した初の外国人に! それでも、人との繋がりを大切にするラテンアメリカの気質でしょうか、皆さん歓迎してくれました。でもここは、公衆電話が一台あるだけの島。当然、インターネットなどありません。お別れの際、「ここの人たちとはもう二度と連絡はとれないんだ」と切なくなりました。一方で島の人は「星はいつも空にあるから、見上げるたびにERIKOを思い出すよ」と──。
私たちの生活からは思いもよらない、人との繋がり方。だから私も、今でも星空を見上げると、自然とクナ族の家族を思い出します。

この長旅を経て、定住旅行が私のライフワークになりました。

ペダラトラベルシリーズで体感する「心地よい歩き」

パラオでも活躍した、ペダラトラベルシリーズ

──ERIKOさんの靴選びのこだわりとはなんでしょうか?

実は昔、靴屋さんでアルバイトをしていたんです。今はもう亡くなられましたが、そこのオーナーさんが日本で有数のシューフィッターでした。
その方に「そんな変な靴を履いてモデルをやっているの?」とピシャリと言われたことが私の「靴へのこだわり」の原点です。
その後、足に合う靴のブランドがわかったので、ヒール類に関してはそこのものを履くことが、いまのこだわりですね。
ただし、そこはスニーカーをほとんど作っていないので、スニーカー選びは悩みどころでもありました。

──旅先でペダラトラベルシリーズ を着用した感想はいかがですか?

ペダラトラベルシリーズはパラオで履いてみたのですが、本当に軽いですね。ホワイト、シルバー/P、クラシックレッドと3色持っていきましたが、スーツケースの重量にもさほど影響せず…なんでこんなに軽いんだろう。不思議(笑)!

それから、作りがとても立体的なことにもびっくり。岩場で履いたのですが、ソールもしっかりしていました。ただ軽いだけでなく、足にフィットするので足にやさしいのも魅力です。カラーも豊富なので、旅先で歩く楽しみが増えそうです。

ERIKO流定住旅行のススメ

現在「世界100家族プロジェクト」も進行中!

──最後に、定住旅行の魅力についてメッセージをお願いします。

私は、その国の本当の魅力は、地元の人の暮らしの中に存在していると思っています。
ですから、観光目的の旅行でも、地元の方が行くようなレストランを覗いてみたり、地元の方と交流できるような場所を訪れてみていただけると、いつもの旅がもっと立体的に楽しめると思います。
私自身はというと、まだ見ぬ場所へ旅することも続けつつ、最近では一度行ったところを再訪したいとも思っています。
「ERIKOがまた帰ってくるまで、長生きするね」と言ってくれている、世界中のおばあちゃん達に会いたいからです。

世界中に「また帰ってくるね」と言える家族ができる───それが、「定住旅行」最大の魅力かもしれません。

▽ペダラトラベルシリーズをチェック
https://walking.asics.com/jp/ja-jp/mk/travel

ERIKO えりこ
モデル・定住旅行家

鳥取県米子市出身。東京コレクションでモデルデビュー。モデル活動と並行し、「定住旅行家」として、世界のさまざまな地域で現地の人びとの家庭に入り、生活をともにし、その暮らしや生き方を伝えている。 また訪れた国では、民間外交を積極的に行い、現地と日本の架け橋になる活動も行う。 これまで定住旅行した国は、ラテンアメリカ全般(25カ国)、ネパール、フィンランド、ロシア、サハ共和国、ジョージア、イタリア、イラン、北海道利尻島、三重県答志島など。

所属:NEPOEHT所属(プロフィール
ブログ:ちきゅうの暮らし方
Instagram:@erikok1116